体の声を聞く、といっても2種類のパターンに分かれます。
自分はどちら側の人間なのかを確認して行うことが大切です。
1、縦横無尽パターン
(今まで全く体・食事に関心を払ってこなかった、縦横無尽な食生活を送ってきた方)
2、四面楚歌パターン
(ダイエットを色々しすぎて体の声が聞こえなくなった、どうしていいか分からない方)
1、縦横無尽パターン
・食べたいものを食べたいときに食べてきた
・食べ物(栄養)の知識のなさ
このような方々に必要なのは、現在の食生活が「無意識レベルで乱れている」ということに気づくことです。
決してその人がいたずらに食生活をめちゃくちゃにしているわけではなく、人と変わらないくらいの普通と思われる生活をしていても、体に支障をきたしてしまうのです。
美味しいものが溢れている現代では企業は
より甘く より辛く
より濃く より大きく
よりインパクトのあるものを打ち出してきます。
刺激を強めることで、美味しいと脳に思わせるんです。
これをリセットしてあげないと、自分の食事の乱れに気づくことが出来ません。
その為には、まず本来あるべき味覚を取り戻すことです。
では、その為にどうするか。
簡単です。引くんです。(※恋の駆け引きではありません。)
手軽なのはスムージーです。
サラダにドレッシング抜きでもいいのですが、最初は中々抵抗があるかと思うので、野菜+フルーツで出来るだけ味を加えずに作ってみて下さい。
入れる野菜はできれば小松菜、チンゲンサイ・ほうれん草・人参などの色が濃いもの。野菜2種類+フルーツ1種類くらいがベスト。
豆乳とか野菜と果物以外はあまり足してほしくないです。
味覚が戻りにくくなるので。
これはダイエットの為にやる、というよりかは舌のトレーニングです。
行うのは朝でもいいですし、夜でもいいです。
自分のライフスタイルで合う方で始めてみて下さい。
出来ればその食事はスムージーだけで過ごせるといいですが、難しければ食前に入れてみて下さい。
これは行うと自分の味覚の変化に驚きます。
2、四面楚歌パターン
・ダイエットのことを常に考え過ぎて、何をしていいかわからなくなってしまった状態。
・そこから食べることに対してバランスがうまく取れなくなり、症状によっては過食嘔吐や拒食も併発している状態。
食欲をうまくコントロールできなくなった方に必要なのは
目に見えるものではない部分を大切にしてあげることです。
目に見えないその食欲・心・感覚を軸に考えること。
そこに軸がないから、心はどんどん壊れていくばかりです。
その、心・食欲・感覚を満たしてあげるために
食べたいものが何なのかを知り、それを食べることで体が元気になっていく様を知ること。
ダイエットに向いてなくても食べたくなる時はあるんです。
ダイエットしたいというのは、あなたの勝手な都合で、心や体が欲していることではないんです。
頭で食べてはいけないと思っても、その食品が頭から離れなければそれを心が欲しているということなので食べてください。
するとあれだけ食べ物のことでイライラしていた自分が、落ち着いていくのが分かります。
知り合いの方はこれを「心が平和な感じ」を言っていました。
その「平和な感じ」を感じてあげることが必要です。
これは感覚ですので経験しないと分からないことですが、確実に訪れます。
だから今は心を軸に考えてあげてほしいと思います。
文字にすると簡単なことに感じますが、実際は行うのは最初は辛かったり不可能だったりしますが、大丈夫です。
いきなり100%を求めなくていいと思います。
ただ、最初の1%を求めて踏み込んでみることから始めてみてください。
頭で考えずに、身体の声を軸に考えてみてくださいね。
皆様に平和な感じが訪れますように。
Itsuka先生のブログ「ヨガから学ぶダイエット」より抜粋です。
あなたの体の声
「体の声を聞く」ということについて、話してきました。
人によって違うライフスタイル・食生活環境があるので、出てくる体の声も変わってきます。
あなたの体の声なので、私とも違うし、友達とも親とも違います。
寒い冬の日、2匹のヤマアラシが身を寄せ合って暖まろうとします。
しかし、近づきすぎるとお互いのとげが相手を傷つけてしまいます。
離れてしまうと寒さを感じ…
近づくととげが痛い…
それを何度も何度も繰り返すことで、ヤマアラシ達は痛くなく、寒くなく、ちょうど良い距離を見つけました。
他人といきなり丁度よい距離感をはかれないように、身体ともいきなりよい距離感を見つけることはできません。
この人はこういう対応が好きなのか
こういう言葉が響くのか
連絡は取り過ぎない方がいいんだな
というような相手の性格や気持ちを探りながら丁度いい距離感をつかむように、
今日はこれくらい食べていいかな
胃があれてるから身体に優しいもの食べよう
最近食べ過ぎたから少し○○は控えよう
と’距離感’を見つけてあげるとぐっと生きやすくなると思います。
しかしながら、
普通の人からすると当たりまえの事でも、距離感を失うと難しいことだったりします。
身体が何を欲していて何をしたら心地よくて、気持ちが落ち着くのか、言葉で発してはきませんが、感覚で確実に発してきますので、それを探りながら、自分も体も心地よい距離感を見つけていってほしいと思います。
どうか、皆様の身体の声が喜びあふれるものでありますように。
Itsuka先生のブログ「ヨガから学ぶダイエット」より抜粋です。